タバコが手放せない!?
統合失調症の患者には、ヘビースモーカーの人が多いです。かくいう私もそうで、一日に最低でも一箱は吸ってしまいます。統合失調症患者の8割前後がスモーカーだという話も聞いたことがあります(うろ覚えですみません)。
私が勉強した限りですが、これには大きく二つの理由があるようです。以下に簡単に示しますと、
1.症状が少し楽になる
ということになります。
1に関していえば、私もタバコを吸っていないとどうも具合が悪いなあと感じることがあります。逆に言うと、タバコを吸っている間は結構楽です。
2に関しては、抗精神病薬は体に溜まるようで、それを体の外に排出するのにタバコが一役かっているのですね。
どちらも、勉強するまでは全く知らなかったのですが、多くの患者さんは本能的、感覚的にそれらに気づいているのだと私は思います。
それにしても、最近のタバコ増税はお財布にこたえますね。統合失調症になると、仕事を得るのにも一苦労したりします。中には障害年金だけで暮らしているという患者さんも少なくないのではないでしょうか? 政治家のみなさんには、こういった点も踏まえて頂きたいというのが私の意見です。もちろん分煙環境は必要だと思いますが。
また、働いている患者さんにはタバコ休憩も必要だと思います。同僚のみなさん、どうか患者さんがマメにタバコ休憩するのには、こういった背景や理由があるのだということを理解していただきたいと思います。私の前の職場には、喫煙者が私しかいなくて、周りから白い眼で見られていました。そういった事が無くなっていくと良いですね。