統合失調症なう

世の中から統合失調症への偏見をなくそう!

過敏性腸症候群

 一日に何度も大便をしてしまう。しかも下痢。またお腹が痛くなるんじゃないか?と思うと、本当にお腹が痛くなり、トイレへ駆けこんでしまう。トイレに間に合わず散歩中に野糞をしてしまった。最悪のケース、ウンチを漏らしてしまった。。。そんな症状があったら、過敏性腸症候群を疑ったほうが良いかもしれません。

 

 私は高校生の時にこの病気にかかりました。これもストレスや自律神経の乱れによると私は思います。毎日(特に朝)、満員の通学電車内で、私は便意におそわれていました。こうなると周りの目が痛く、なんであの人は何度もトイレに行くのだろう?と思われているのではないかと心配すればするほど、またトイレに行きたくなることの繰り返しで、本当につらかったです。

 

 片道40分ぐらい、こうした症状に耐えるのがつらくて、私はいつも友人達と乗っていた電車を避け、朝一の空いている始発列車にかえました(離れていく友人、距離を置くようになる友人もいました)。また、学校での授業中にも便意をたびたび感じ、周りの目を気にしながらもトイレに行っていました。とあるひどいクラスメイトが「なぜA.K.projectは頻繁にトイレに行くのか!?」と皆の前で大きな声で言ったときは、赤面するしかありませんでした。本当にひどいことです。

 

 心療内科の先生に症状を訴えたところ、漢方を処方してもらいました。これが効いたらしく、約3~4年飲み続けることで、この病気とはおさらばしました。臨床心理士の先生は「ひどいクラスメイトがいるもんだね」と半ばあきれ、半ば怒っていました。

 

 ところが、統合失調症を発症してから、この病気は再発しました。後で調べて分かったのですが、統合失調症患者の2~3割ほどの人が過敏性腸症候群を併発しているのだそうです(数字、うろ覚えで申し訳ないですが、おそらく合っていると思います。間違えていたら訂正します)。今かかっている消化器内科の先生がおっしゃるには、心と腸は密接に関連しているのだそうです。「心のほうが落ち着いて来れば、腸も落ち着くよ」とか、「この病気はなぜか女性よりも男性、しかも若い男性に多いんです」とも言われています。

 

 嬉しいニュースといえるのは、私が高校生の時とは違い、今は過敏性腸症候群の特効薬、『イリボー』がある!ということです。私は現在も服用していますが、少なくとも下痢はしなくなりました。大便の回数も、相当少なくなりました。先生からは「40歳ぐらいまでには、もうこの病気のことはおそらく忘れてしまっているから大丈夫。それに命にかかわる病気ではないし、手術が必要な病気でもないしね」とおっしゃっていただいて、とても気持ちが楽になりました。

 

 この病気に悩んでいる方、もしいらっしゃいましたら、イリボーの服用、オススメですよ。消化器内科を受診されてみてはいかがでしょうか。